誰もが一度は目にしたことのある植物。

なんだ

空撮に成功しました。

これだけ見るとなんだか美味しそう?

白いフリルのようなものを纏っています。

究極の寂しがりやさんで集団生活が大好きです。

土筆の壁

ほらね。

集団すぎるだろうって。

誰もが知ってる土筆。
春になると土手や道端ににょきにょきと生えてきます。

通常ツクシと言っているが、本名はスギナ(トクサ科)。
食用にもなるツクシが胞子茎。すぐ横に生えてる緑色(スギナ)が栄養茎。

最初は同時にツクシのような形で出て来るが、胞子茎の方は太く、栄養茎の方が細いらしい。

ピックアップ

いつもなら素通りなんだけど、じっくり散歩なので足をとめてじっくり見てみた。

なんだかおもしろい形をしている。

イケメン

キノコの襞みたいのがいっぱいぶらさらってるようにも見えるし、
漫画に出てくる出っ歯みたいにも見える。
とは言え、すごくバランスのいい形をしている。

この白いのが、空撮写真のフリルみたいに見えていたものだ。

実はこれは胞子を出した後に残っている胞子嚢の残骸。

個性的

こっちの個体はずいぶん歯並びが悪く見える。
ツクシもそれぞれなのね。

私はつい最近までツクシが枯れてからスギナのように変化するのか、
ツクシが枯れてからスギナが出てくるとずっと思っていた。

そうではなく、ツクシが胞子を飛ばしてガクっと先端が折れると、
横から出ていたスギナがどんどん成長していくのだと知ったのだ。
一緒に生えてる小さなスギナは他の草だと思っていた。

我ながら無知って怖いわ〜〜。

スギナ (fukuoka-edu.ac.jp)

上記のサイト、すごくわかりやすく載ってるのでリンクを貼っておきます。
ミクロの世界ってすごい!
ちょっとわかると、道端のツクシにも興味がわいてくるよね。

二刀流

ツインタワー。

写真はないけど胞子を飛ばした穂は、穂の部分だけがカクっと折れている。
人為的に折られたのではないかってくらいカクっと折れてるので、探して見ても楽しいかも。

ツクシほどメジャーないけど、地味代表がカヤツリグサ科、イグサ科、イネ科等の植物ではないだろうか。
そもそも写真に撮ったところで華やかさもないし、テンションがあまり上がってこないのが本音である。
そして同定がえらく難しい。
にもかかわらず、何か気になる存在だったりする。

オクノカンスゲ

どこにでも生えてそうなヤツだ。
でも、きれいな明るいグリーン色。ツヤツヤだね。

お顔を拝見・・・。

もしゃもしゃ

手入れの悪い髭のようでもあり、古いタオルから出ている繊維のようでもある。

葉っぱの脈部分で浅く折れて平たいM字状。
オクノカンスゲ かと。

もしゃもしゃより先からさらに何か伸びてきそうな感じです。
ちなみにもしゃもしゃは雌花。 伸びてきそうな部分は雄花です。

同じような仲間がもうひとかた。

スズメノヤリ

束子を先端にくっつけて綿あめみたいなものを纏っています。
花穂の下に葉っぱ状の苞が一個。

スズメノヤリー雀の槍(イグサ科)

古い花図鑑には名前の由来が、頭花を大名行列の毛槍に見立てたものとある。
なかなかいいネーミング。発想力がすごいというか・・・見習わなくては。

束子

こちらも黄色っぽくもしゃっとしてるのが雌しべ。花柱の先端が三つに分かれている。
雄しべは・・・ちょっとわかりにくが6個あるようだ。

雄しべ

くっきり雄しべが6つあったよ。(5/15追記)

見た目にわかりやすい特徴を持っていると、同定もしやすいが・・・
セリ科の花同様、地味な植物ほどほんの些細な違いしかなかったりする。
これらは比較的わかりやすい方かな。

ちなみにどっちも藻岩山に生息してる植物だ。
山に行かずして見れるなんて!なんていい場所なんだ。

こうしてお気に入りの場所がまたひとつ増えたのでした。

クマの巣騒動で入山禁止になっていた三角山の規制が解除になったようですね。
とは言え、クマ対策はしっかりとしたいものです。。