道々沿道の桜が満開でした。 等間隔に植樹された桜が見事に咲いてました。
春爛漫気分を味わいながら山へ向かいます。
5年前に途中撤退した然別湖畔にある白雲山。
今年は、登山道が南側を向いている「ヌプカの里」から登ることにする。
ナビに導かれながらヌプカの里の銅像広場駐車場へ。
道路には行き止まりのバーがあり、その手前に停めている人もいましたが、
駐車場の方が安心ということでそちらへ。
駐車場にはトイレがあり(テントウムシの家だった!!) 炊事場もあるので、
ここで車中泊も良かったかな?
でも・・・暗闇のテントウムシの家には入りたくないよねぇ〜〜。
ヘッデンの光に一斉に集まってきそうだもの。^_^;
などと言いながら準備する。
駐車場には数十人の学生らしき人がウロウロ。
これから登るのだろうか? それにしても恰好がマチマチなんですけど。
ザック背負ってる人もいれば、サンダルや雪駄に短パン、ジャージ、、ジーンズ等々・・・・。
中にはスエットの上下みたいな人もいる。
とりあえず、先に出発するか。 9時15分出発 (早起きしてる割にはのんびりなのだ)
気温が高すぎるせいか、昨日以上に遠目が利かない。
おっと。登山口脇にクジャクチョウを発見!!
フキノトウで朝ご飯かな?
昨日以上に夏仕様で出発です。
久しぶりに登山口の写真撮ってみました。
標識も真新しい感じですね。
入り口は平坦な感じがずっと続く感じですが、わりとすぐに登りにかかります。
暑さのせいか、昨日の疲れが取れてないのかなかなかペースが上がらない品丸。
左手には東ヌプカウシヌプリ。
あ〜〜登ったね〜。 今年はほんとに全然雪がないね〜。
昔をつい思い出してしまうのは、おばちゃんになった証拠だろうか。
それにしてもこの気温。
早くも虫が顔の周りを鬱陶しく飛ぶ。 虫よけスプレーの出番だ!
笹とシラカバに囲まれた斜面を登って行く。
ちなみに、荒地に最初に根付くのはシラカバが多いのよ。
生長が早いし。寒さにも強いよね。
ん〜〜〜盛夏は笹が暑苦しい感じだね。 足元は非常に歩きやすく、ヌプカの里と昔の車道コースの合流点の
手前が少し横滑りしやすい感じです。
二人でひーこら登っている間、後ろからなにやらにぎやかな声が聞こえてきます。
振り返ると、おお〜〜〜さっき駐車場に居た若者たちじゃないか?
合流点の少し先で休憩してると、第一陣がやってきた。
「こんにちは〜」とお互い挨拶して私たちを追い越して行く。
途中のリーダーらしき青年に「かなりの大人数なんですけどここで休憩してもいいですか?」と。
私たち「ハイハイいいよ〜。どうぞ。どうぞ。ところで何百人居るの?」
青年 「え〜〜と、、80人くらいかな」
私たちは笑顔で「80人!それはそれは・・・」なんて言いながら心の中では「マジかよ(ーー゛)」と叫んでいた。
先頭に「おーーーい休憩だぁ〜〜」と声をかけるながら前に走る青年。
次々、若者たちが登ってくる。 中には女子もいる。
女子が「すいません、、大人数で・・・」と。 私たち 「80人もいるんだって?」と聞くと彼女は
「え〜と、、いや、そんなには居ません。60人くらいかな」と。
おいおい、、20人どこ行っちゃったのよ。^_^;
まあ、どっちもでいいけどエライことになりそうだわな・・・。
静かな山を選んだのに、とんだ誤算だった。(-_-;)
ある若者が「こんなに居たら山頂に登りきれませんよね」と。
私「重くて山頂凹んで標高低くなるんじゃない?」 若者ウケてました。心遣いありがとう。<(_ _)>
ほどなく雪道が出てきて、スニーカーの若者はまだしもサンダルの強者も居るぞ。
数グループ(全員若者グループ)過ぎたところで、一人の青年に聞いてみた。
「どこの大学生?」 と。 青年 「北大です。」
ワタシ「あ〜やっぱりねぇ〜〜〜〜^_^;」 青年 「恵迪寮のメンバーなんです!」と誇らしげに言う。
ほうほう、、あの恵迪寮か。。
「遭難とかしないでよ〜。北大の名前汚しちゃいかんよ」などと説教めいたことを言うのであった。
だって〜〜いよいよ樹林帯の急斜面を登ることになり、滑ったり転んだりと楽しそうなのはいいのだけど
何だか道なき道を登って行ってる。はて?
良く見ると右手に夏道がしっかりあるじゃないか!
私と品丸はもちろん夏道を歩いたのです。
それを見ていた最後尾+その前の若者が「こっちだこっちだ!」と言いながら正規の夏道へ。
「Hoo〜楽勝♪」と連呼しながら登ってきました。
道なき道に取りついていた数名の若者は、そのまま滑る斜面をガッツで登り切っていた。
いいねえ〜〜その無謀さ。(^_^;)
次から次から後ろから学生たちが追い越して行く。
何だかまぶしいなぁ〜〜。 品丸と「若いってだけでいいよね〜」としんみり。
雪とドロと氷のミックスの急斜面を登り、いよいよ大きな岩が出てきて樹林帯を抜けることを教えてくれる。
学生たちはそのまま白雲山へと行くようだ。
私たちは当然? 岩石山に行ってみよう。
はて・・・どこでも登れそうな気がするが、、、良く見ると踏み跡が付いている。
右手の小さな樹林帯にシロテープがヒラヒラ。 その上の方からご夫婦らしき人が降りて来てる。
導かれるままそっちの方向へ。
岩石ゴロゴロの急斜面の途中から白雲山。
学生の雄叫びがこだましてた・・・・(^_^;)
先行して降りてきたオジサマとルートの話。
後続の奥様(たぶん)は、「こっちは怖いからこっちから行くわ・・・」と。
ダンナさん(たぶん)「どっちだっていいよ」とツレナイ。 ←夫婦ってこんなもんか?
良く見ると、テープや小さなケルンがあるので大丈夫だと。
自分たちはよくわからなくて、ほぼ直登してったんだとか・・・。(>_<)
これから白雲山へ行くとのこと。 奥様「なんだか賑やかねぇ〜〜」
お互いに「気を付けて」と声をかけ別れた。
下を見ると分岐に学生が数名たむろってる。
トムラウシのロックガーデンを思わせるような岩がゴロゴロしている。
ユニ石狩岳の大崩とかそんな雰囲気もあるかな。
樹林から少し離れてからがガレガレで緊張。
それでもなんとか山頂へ。 10時55分 岩石山到着 1070メートル
一面岩岩。
とりあえず、なんか食べることにする。
それにしても暑いなぁ〜〜〜(>_<) マッタク無風状態。 ふぅ〜〜〜(・。・;
どーんと十勝平野! と言いたいところだが、もやぁ〜〜〜っと白いベールがかかっている。
東ヌプカウシヌプリの姿がドーン。
あの雪庇のあたり歩いたよね〜。 2007年5月の連休のことである。
二人写真を撮ってはみたものの、、な〜んでか手前の木の芽にピントが合っていて
私たちは背景の一部となってしまった・・・(-_-)
それにしても、、あれだけ騒がしかった白雲山方向がピタっと静かになった。
あのご夫婦に怒られたとか?
11時20分ころ岩石山を離れることに。
このあたりが一番嫌らしい部分。 ガレガレ。
岩場のすきまにはイワウメの葉かな?
夏には花を咲かせるんだろうなぁ〜。
下る途中で3名様とすれ違う。
ご婦人「白雲山にはもう行ったの? なんだかすごいにぎやかだけど・・・」
私「北大の学生のようで60人だか80人居るみたいです。」
ご婦人「あら。私は70人って聞いたわよ!」 一体全体何人なんだ??
分岐まで降りたところで花が・・・
これぞヒメイチゲ。 ちっちゃいね。
分岐より目の前の尾根に取りつく。
早くも学生たちが降りてきた。 途中、岩石山ですれ違ったご夫婦(たぶん)に会う。
ご婦人「もっと騒がしいかと思ったら、みんな静かだったわ」と。
疲れ切って声を発することもできなかったのでしょうか。(そうではなくて、わきまえたんだろうね)
見事なトドマツ林。明るい林だ。
ほぼ乾いた登山道は樹林帯をすすみ、どんどん高度を稼ぐ。
岩石山の山頂が下に見える場所まできました。
次々、学生たちが降りてくる。登りやりもスニーカーやサンダルだと歩きにくそう。
とは言え、みんな転ばない。 中には雪駄で「去年もこれで登ってるから大丈夫と」 すげ〜。
途中、湖畔コースとの分岐があった。 なんだか学生一人、間違って少しそっち行っちゃったみたいだった。
やっぱりなぁ〜〜。。。遭難だけは勘弁してくれよ。
もう山頂と思ってからが長かった。 どこに標識あるん??
大きな岩を渡り歩いてようやく見つけた。
白雲山 1186メートル 到着です。 12時25分。
東ヌプカウシヌプリ(左) 西ヌプカウシヌプリ(右)
西ヌプカウシヌプリ(左) 南ペトウトル山と思ったがどうやら違った。画像の右側らしい。
山との間の奥に白い山がうっすら・・・。(このままではまったく見えない^_^;)
すぐ手前の尾根が湖畔コースの尾根と思われる。 まだまだ斜面に雪たっぷり。
やっぱりこっちのコースにして良かった。。。
立派な湖だけど、人造湖である然別湖。氷なし。 正面奥にウペペサンケ山が鎮座する。
それにしても暑い・・・。暑すぎる。 手元の腕時計を外して置いたが、31℃を示していた。
ちょい遅い昼ご飯とコーヒー。 山で飲むコーヒーってなんて美味しいんだろう♪
ブルックスなんで平地でも美味しいんですけどね。
学生もすべて降りて、山頂には私たち以外に人間は居ません。
十勝平野の展望のど真ん中にある樹に留っている。
ころころとした体形に反してくちばしが鋭い? ノゴマとかかな?
ここで品丸が「ここにはナキウサギは居ないの?」と。 いい質問だね〜。
私「居ると思うけど、さっきまでの騒がしさとこう暑いと出てきたくないんじゃない?」
と、、話をしているとあの独特な声が?
品丸「ぴーちゃん?」 ワタシ 「ナッキーでしょ。」 品丸「どこに?」 ワタシ「あのあたりかな・・・居た!」
ん??こっち向いてる? あまりに遠くてこれが限界っす。
もう一枚と思っていたら居なくなってました。 (*^_^*)
13時20分 そろそろ私たちも下山しよう。
下りはより慎重にね。
樹林帯の中では野鳥がパタパタと飛んでいるが、なかなか写せない。
ミヤマカケス
白雲山を下り、再び岩石山の分岐へ。
あらためて見上げると、見事に岩石山だね。
さ、再び樹林帯へ突入。
あちこち学生が滑ったり転んだりしたあとを楽しみながら下山しました。
樹林帯から再び谷間に下りたところへ、小さな男の子を連れたママさん2組とすれ違う。
行けるところまで行ってみます。と言っていたが、、おいおい、、無理だって。
こういう時「気を付けて」としか言えないんだよねぇ〜。
登りでは撮り損ねた花の写真を撮ってみた。
コキンバイ
小さな群落ができそうな感じでした。
笹原にエゾヤマツツジの紫が色を添えてました。
15時15分 下山終了
想像以上に「夏山」で少々拍子抜けでしたが、リベンジを果たせましたので良しとします。
学生の団体以外は山頂もとっても静かだったので良かったでした。
さ、さ、さ、、風呂だぁ〜〜〜ヽ(^o^)丿