白州 尾白川渓谷 散策
2007年 10月 天気 時々
南アルプスの秀峰 甲斐駒ケ岳に登るルートは、北沢峠から登るのが普通。
でも、もうひとつ登れるルートがあるんですよ。
日本三大急登のひとつと言われる黒戸尾根コース。
もちろん、いきなりそこから登山をしようとか、、そいういことではありません。
その横にある、尾白川渓谷を散策してきました。
「道の駅 はくしゅう」 横から竹宇神社を目指します。
神社の手前に駐車場があり、ここから歩きが始まります。
ちょうど、準備をしてると二人の男性も歩き出しました。
意外と小ぶりのザックだったのですが、話を聞くと甲斐駒から鋸岳に行くと言う。
お〜〜〜一般ルートではない鋸岳へ縦走ですか! すげぇ〜!
駐車場から右手にキャンプ場を過ぎ、10分ほど歩くと竹宇神社。
その横からルートが付いてます。
そうなんです。名水なんですよね。ここ白州は「南アルプスの天然水」の採取地。
うそだと思うなら、ペットボトルの表示見てみ。
道の駅でも、自由に汲んでもいいようになってます。
まずは、吊り橋。 前を行く人が甲斐駒から鋸岳に縦走するおじさま。
ザック、、小ぶりでしょ?
橋を渡って、少しあるくと直ぐに黒戸尾根と渓谷道の分岐になります。
とろとろしてる間に、このおじさまたちは尾根の向こうに消えて行きました。
この渓谷道、あちらこちらに「滑落の危険があります」と注意する看板。
まあ、確かに高巻きのように道が付いていて、道幅も狭い。
右手を見れば、さよ〜なら〜〜〜の状態だ。気を引き締めて歩きます。
髄所に出てくる鉄の橋。
え〜〜人数制限付きです。 最高少なくて3名まで。最高でも5名でした。
体重どんくらいでもいいわけ?? 続く階段もかなり急なんです。
まあ、こんなところばかりなわけではありません。
時には、沢に下りられる場所も出てきます。
ほら・・・向こうに見える淵。 あの色はなに!
まず最初のビューポイント。千ヶ淵。
ここは上から見て見ましょう。
クリックすると ドボンしたくなるよ(^o^)
バスクリンでも溶かしたようなグリ〜〜〜ン。
橋を越え、時には小さな岩を越え、、
こ〜んな鎖なんかもあったりして。
大丈夫と思っても、思わず手に力が入ってしまう。
ここは、奥から手前に行くのがルートですが、左下に行くと河原に下りれます。
高巻き道の場所は、沢さえも見えなくなってしまうので、ついつい足元に視線が。
キノコ・・・たくさんありましたよ。 ラクヨウとかコウタケとか・・画像はホコリタケ。
踏むとパフっとホコリが飛ぶ。 踏むな!(ーー;)
右)この花、多く咲いてたけどなかなかきれいに咲いてるのが少なかったな。
沢沿いということは、、こんなものも・・・ダイモンジソウと思っていたけど、、
なんとなく形が違うと思いませんか?
道の駅 はくしゅうにあった園芸店を覗くと”ジンジソウ”と名前が。
確かに人文字だけど、、本名は何?
ダイモンジソウと違うのは、とってもたくさん花をつけてること。
画像のは少ないほうです。
転がりそうな岩の上に、がっちり根を張る樹。 にぎってるみたいですよね。
再び滝スポット。 と思ったのですが違ったようです。
今度こそ、、と思ったのですが、見たい旭滝は この上の方みたい。
沢に入って登って行けば見れるらしいのだが、、素人はちょっと。
看板には、朝日を受けて七色に輝く滝と書いてあった。 見たいよねぇ〜。
きゃぁ〜〜! キノコから毛が生えてる〜〜〜!! なんだこりゃ。
お次のビューポイントはこちら。
上から覗き込むしか出来ないですが、、
百合ヶ淵。
うっは〜〜なんだろうね。この色は。
緑のプールだよ。
ここから先も、さらに道は険しくなり、、樹の根っこを登ったり、急な階段を登ったり、、、息つくヒマもありません。
高巻きから少し、お隣の尾根に上がるようなルートなんでしょうね。
ひやひやしながらたどり着いた場所は、少し広い神蛇平という場所でした。
大きな岩に、慰霊プレートがはめ込まれてある。 軽く黙祷。
ここが、この渓谷道のメインでしょうか・・・
これが、この滝の由来です。
よく読むと、尾白川渓谷には20余ヶ所も美しい滝があると書いてある。
そうなのだ。渓谷道が崩壊したりでずいぶんとルートが変わっているようなのだ。
時々、崖の側に昔の踏み後らしきものが見える。
ん〜〜今よりもずっとリスクが高いけど、滝は見えるなあと思ってみてた。
おっと、、神蛇滝ですね。 素晴らしいですよ。
慰霊碑の横に崖から1メートルくらい離れて30センチ幅の岩が立っている。
小さな丸太の橋が架かってるのだが、ちょっとビビリながら渡って見て見ました。
おぉおおおおおお〜〜〜。
きれいだ〜。
ちょっとズーム。 一段目
二段目
三段目
行った時は、まだまだ紅葉に早かったですが、これからいいんじゃないでしょうか。
しばらくここで滝を見ながらランチタイム。
ちなみに、ここは夏にスズメバチの巣があり通行止めになったんだとか。
煙幕で駆除したらしいのですが、戻り蜂があるかもしれないのでと注意喚起してました。
休憩中にも、キイロスズメバチがぶぅ〜〜〜〜んと飛び一回りして戻って行った。
払いたくなるのをじっと我慢・・・でも、でも、、怖いよぉ〜〜(>_<)
「あの戻った蜂、、仲間を連れて戻ってこないよね? ね? ね?」
同行者、呆れて返事なし。
ここで終わってもいいのですが、せっかくなのでこの奥にある滝も見てみる。
ここから先は、それほど急だったり、危険な場所はありませんでした。
最後、日向山林道に繋がる吊り橋の手前だけ、要注意。
吊り橋の先は、崩落で通行止め。ちなみに、この吊り橋の真ん中にもスズメバチの巣があったそうですよ。いやいや、夏は来れないね。これじゃ。
ここにあるのが 不動滝。
先ほどの神蛇滝に比べたら、あら、、って思うよね。
ここで渓谷道はなくなり、一般人はここで終了。
ただ、この不動滝の奥、、さらに奥には黄蓮谷という
沢登りをする人なら、一度は遡行したい谷があるようです。
遡行した人のHPを見るに、非常に美しい谷でした。
神蛇平にあった慰霊碑も、その遡行中の遭難だったようです。
そのまま登りつめると甲斐駒ヶ岳に辿りつくのです。
不動滝からは、再び往路を戻る。
神蛇平の先で、尾根道との分岐がある。
とにかく、渓谷道を戻るのは危険なので帰りは尾根道で!と看板。
たしかに、あれ、、戻るの嫌かも・・・と思わせるような道ですよ。
尾根道と言っても、ほとんどはトラバースする道で、案外と狭かったりする。
渓谷道に比べたら雲泥の差があるけど。
鬱蒼とした林の中に ボンと落ちてたホオノキの実。 でっかいね〜。
見えるものがないので、ずんずん進む。
もう少しで、黒戸尾根との分岐というところで、何か頭の上がバサバサ言う。
風が出てきたのかと思っていたら、ぽ〜んと小枝が落ちてきたのだ。
うが? 頭上を見ると、、ん? なんか動いたぞ。 何? 何?
なんと!野生のサルです。 うっき〜〜!
枝の分かれ目にお尻乗っけて休んでます。
このサル、時々私の方を見ながら、頭をかいたり、尻を掻いたり、、(*_*;
ぜ〜んぜん我関せずといった感じで、のんびりしてました。
良く見ると、奥の山の斜面にはサルの親子が居たり、近くの大木では餌の奪いあいなのか、喧嘩してるし、、、
動物園の猿山以外で、サルの行動見たの初めてだ。
そういえば、渓谷道の対岸に、ツルンとした肌の岩が立ちはだかってる場所があって、サルの生息地とか書いてあったような・・・
そのうち、このサルも枝を飛び飛び 奥の方に去ってしまいました。
再び最初の吊り橋に戻る。 こうやってみると 大きな露天風呂みたい。
夏は気持ちいいのかもねぇ〜。
大満足の渓谷道散策でした。 あちこち寄り道して休憩して5時間半の散策。
行きたいと思った方、けしてサンダルとかで行かないでくださいね。
散策日 2007年10月15日