さくさく山日記

ランニング、時々山行記と自然の中で見たこと感じたことを綴ります。その他、日々戯言的なことも・・・

道央の山2010

思いつきで歩いてみた5

早起きして山へ行くぞ!

などと寝る前までは思っていても、1人ならその日の朝の気温やら体調やら気分やらでどうにでもしてしまいます。

今日の天気のようにテンションがあがらないんですよね~。
それでも、空沼岳に行ったときに汚れた登山靴がそのままになってるのが気になって、
とりあえず藻岩山だな♪

久しぶりに慈恵会コース。
いまいちテンション上がらないと行っても、登山口に着く頃には登る気満々?
かといって、まったり登る気にはならないので、軽アイゼン装着・・・。

突然 ガシャーンという音。 見てみると、一台の乗用車がトイレ脇の茶色い電柱?にバックでぶつかった音でした。
まぁ~ 細い電柱なもんですからそりゃ~もぉ~揺れましてね・・・。

ところが車の運転手さんはするするーーと車を離して病院の横でUターン。
自分の車の後ろを気にしてました。
再び車で戻ってきてぶつかった物を見るのかと思いきや、、普通に駐車場にとめて登山の準備してましたわ。

私、、おせっかいですから、気になってぶつかった電柱見てみましたよ。
なんか~配線が入ってるチューブ見たいのが思いっきりずれて少し隙間ができてるんです。
おじさんのとこに行ってその旨話すと「車にキズないから何にぶつかったのかと思った」と。
ウソつけオヤジ!!ぶつかるもんったらアレしかないだろうが!と思ったのですが、、ぐっと堪えました。
「あとから連絡するわ」とひと言いい放って再び登山の準備してました。

ほんとに連絡したのかな~~??

もやもやした気分でとりあえず入山。

今日はひどく冷え込んでないので、足元もあんがい緩めでこれならアイゼンいらなかったかな?と思うほどでした。

次々と下山してくる人の中…初老のおじさんが「穏やかですねぇ~」と空を仰ぎながら声をかけてきました。

「そうですね…風もないですし・・・・」と何気に答えてみたけど、
ちょっとドキっとしてしまった。(そのおじさんに対してじゃないですよ)

「穏やか」…ん~~~~、、今私が最も求めているものじゃないか!これがなかなか難しいんだな。。

分岐に到着して、あの車の数を考えると山頂も大賑わいかと。
喧騒を避けて北の沢コースへ。

やっぱりこっちは静かだわ~~。

なんてことないけど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このコースで一番季節を感じることのできる場所。

なんてことない風景なんだけど、なんだか懐かしい気分になって、それこそココロ穏やかになるんだな。

天然ドライフラワー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

するとこんな写真も撮りたくなっちゃうわけ。

お気に入りの場所には誰も足を踏み入れてないようで、ノートラック。
真新しい雪に私の踏み跡だけ。 ふふふ…。なんとも言えない気持ちよさです。

もう昼なんだけど~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



少し青空が見えてるわりには、なんともわびしい?太陽光。

お昼の時間にはまだ、ちと早い。 それにそれほどお腹空いてないし。
つぶあん饅頭を食べながら、しばし休憩。

これからどうすっかなぁ~。山頂行こうかな~~~。まだ昼前だしなぁ~。

ふっと思いつきで、今日は「ドニチカ切符」 500円で地下鉄乗り放題だ。

よっしゃ~~!! 北の沢コース降りてみよう!

北の沢コースの登山口まではあっという間なんだけど、その先車道までが長いんだな。
なんとなくカンで歩いて車道に出る。
さて、、老人ホームは?? おお~左手に見えるじゃないか!

この先、再び登山口を目指す。
ん~~数年前に大きな犬に襲われそうになった通りだ。
ってか、この地域って犬飼ってる家が多い。

あっちこっちから不審者と思われるのかわんわんキャンキャン吠える吠える。

いやいや、、すいませんねぇ~。飼われてる家人もあまりにも吠えるもんだから窓から警戒してるし。。。

途中、ワゴン車が一台通り過ぎていきました。
林道途中に大きな雪の塊があり、その先に車は通れないようでした。
準備をしていたので聞くと「少しブラブラ歩くつもりで…登るんですか?」と。
「いえいえ、、私もどんなもんかと思って…」 なんとも曖昧なやりとり。

登山口まで歩いていると、ふっと川の流れに目がとまりました。

冬の流れ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全部が埋め尽くされてない感じがいいですよね~。

そうこうしていると登山口到着。 おお~お1人さまほど入山してるもよう。

ここまでずっとアイゼンをつけながら歩いてきたのですが、ふくらはぎほどまで雪があるのではずすことにする。

車のご夫婦が追いついて先に行きます。

ようやく準備でき、歩く。 そうそう、こんな時期に来たことないから
冬の八垂別の滝はどうなってるの?

しぶき凍る

 

 

 

 

 

 

 

 

 


おお~~~いっちょまえにしぶきが凍ってそれなりの滝にみえるじゃないか。

それにしても冷たそう~~。

橋を渡っていざ・・・。 静かだぁ~~。 とってもシンとしてる。

林道の横切る手前まで、ご夫婦が先行してくれました。
時折出てくる小さな橋は、雪が積もってると超あぶないっす。
足の置き場を間違えるとズル ドボン? いや~~ビビルぜ!

トレース

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しっかりトレースはあるものの、雪が重めでちょっと大変でした。
しかも、、このはっきりしない天気。

それでもこの静寂が、とっても心地良い。

平行移動もそろそろ終わり、T4分岐への登りのジグがはじまる。

たいした長さはないんだけど、やっぱりここが一番大変だよね~。
おまけにお腹空いてきたし・・・。 もう少し頑張ろう! と自分に言い聞かせてガシガシ登る。

あ~~稜線が見えてきた。

とりあえず

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

13時20分 T4分岐到着。 はて、、これからどうしようか?
三角山まで行って見る? 1.2キロか~、、、。

しばし悩み…やめた。  夏ならまだしも、この時期のこの時間はあかんでしょ。

はて、、戻ろうか? また犬に吠えられるの嫌だなぁ~。

小林峠に降りようか。。。バス停まで車道歩くのしんどいけど、、まあいいや。
途中、どこかで休憩しようっと♪

弱い光

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小林峠コースの方が断然踏み跡しっかりついてます。
特に、今日は大勢の人が登ってたのかな?

だらだらだら~と下ったり登ったりを繰り返す。

トドマツ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏だと一番鬱蒼として好きじゃない場所だけど、今日は明るい。
大きなトドマツの雪がツリーみたいだよね。

頭を垂れるトドマツ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

重い雪のために枝が垂れ下がってます。

ここまでくると峠までさほどでもないな~と思い、結局昼ごはんを食べずに下山。

ふぅ~~~。 さすがに、藻岩山を小林峠コースから登り返す気力は残っておらず、バス停へ。

果たしてバス停に行ってバスがあるのかい?
たぶん、、1時間に一回とかだろうから行ったばっかりだと待つのか?
ま。それならそれで そん時コーヒー飲んで昼ごはんにしようっと♪

な~んて思っている時に限って、バスが待ってるじゃないですか!
ここで出発されては困るので走って乗り込んだ。

さっそくパンをほお張ってしまいました。

1分もしないうちに出発。 ラッキー

ピークはひとつしかなかったけど、靴もスパッツもきれいになってまずまずの山歩きでした。

終わりよければすべて良しってね!

空沼岳のおまけ5

14時15分の下山した私は品丸のことが気にかかり、ほぼ同時に下山した長靴三人組のおじさんに聞いてみました。

ところが、おじさんたちは一様に見かけなかったという。。。

はて、、どうしたものか??

万計沼からすぐのところのトラバースで滑って沢に落ちたか??
いや、、誰も落ちた様子もなかったし・・・

それとも、、渡渉のところで滑って落ちたか?
いやいや、、誰も落ちた様子なかったし・・・

道に迷った?
んなわけないよね。 この明るい時間に1本道しかないのに・・・

などと考えながら、入山者記入ボックスへ。

そこにはなんと驚くことに、

「13時17分 下山。 家に帰ります。」 

と、品丸のメッセージが残されていたのでありました。

下山したんだ!!!! マジ?

品丸の登りのペースと、いつもの下山の様子を考えると絶対に無理と思っていたのに、下りてやんの!

これにはいささかびっくりしました。

ちなみに、当初は14時のバスで帰るか~と言ってました。
「うんうん。わかった」と言いながらも、私の中では 14時なんて無理無理~と高をくくっていました。

品丸的には、いろいろと用事を済ませたかったようでして・・・。

もしかしてバス乗った?

携帯を立ち上げて(登ってる途中で、バッテリーが3分の1しかないことに気が付き電源を切っていたのだ)、
メールをしてみる。

auだからなのか、駐車場付近はアンテナ1本しか立ってませんでした。
しばらく歩いてようやくメール送信!

ところが、相手がメールを受け取れない状態にあります。センターに蓄積しますか? とメッセージが出たもんだ。

ん?電波の調子悪いのかな?

だらだら歩いていると、長靴おじさん3人組の車が「バス停まで乗せますよ」と言ってくれた。
バス時間が迫っているのならまだしも、ゆっくり歩いたって次のバスまで2時間ありますから!

「いえいえ、、結構です。 早く着きすぎてもなんなんで・・・」とお断り。

再び一台の車が…同じようなことを言ってきた。(マコ駅まで送ってくれるって)

ってか、、あんた山登ってないでしょう? 駐車場で何してたん??

気持ち悪いので、断固拒否。

というわけで、てくてくと再び空沼二股まで歩いていく私なのでした。

バス停にはもちろん品丸の姿はなく…
次のバスが来るまで、たっぷり1時間はあるわけでして…。
いやぁ~~~ヒマだ!

少しすると品丸からメールが。。。おお~~無事だったか!

30分ほどして、一台の車がバス停前に止まる。
中から、単独で来てた若いお兄ちゃんが降りてきた。20代かと思ってたらまだ高校生でした。
登山口から、2人組みの男性に乗せてもらったらしく・・・。
ってか、、ここまで乗るんだったら地下鉄駅まで乗せてもらえばいいのにぃ~~。

高校生曰く 「何か、申し訳なくって・・・」 ん~~~~~奥ゆかしい

それからバスを待つ間、親子ほど年の離れた相手と過ごすことになったのでした。

高校のワンゲル部で、空沼岳が大好きでしょっちゅう来てるのだと言う。
今日は、始発のバスに乗り遅れて次のバスに乗ったそうな。
そのわりには、私たちよりも早く山頂って…さすが若さだよね~。

とっても礼儀正しくしっかりした子でしたよ。(お母さん目線)

ようやくバスが来て、再び品丸にメール。 また受け取れないって??

後から聞いたら、品丸の携帯もバッテリー残量が減ってきて、電源を切ったり入れたりしてたそうだ。

教訓その1 入山前には携帯のバッテリー残量に注意せよ!

バス、地下鉄とずっと話し込んでいて、親子で山登ったのか?という状態になってました。

明日はアルバイトであさって(11月29日)から試験なんですよぉ~。
と、言っていたけど、、試験大丈夫だったのかな?
また、どこかで会えるといいね♪

さてさて、、品丸ですが、全ての用事を終えて、最寄駅で待ってるとのこと。
なんだってこんな時に、鍵置いてくかねぇ~~

山で別れて約6時間、、ようやく地下鉄駅で再会できました。

山登りは、家に帰るまでが山登り。

1人だと、さほど考えたこともなかったけど、今回はほんとにそうだなと思いました。

家を出る時、2人で出たんだから帰ってくるときも同じ人数じゃないと。
逆に、増えてても怖いけどね

イルミネーション?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっときれいでしょ?

(本文と画像は関係ありません??…アシカラズ)

初冬の空沼岳☆後編5

   空沼岳(そらぬまだけ)  (1251M)  ~後編~

万計沼を過ぎ、樹林帯に入ると足元の雪がだんだんと多くなってきた。

夏道なら歩き難い笹のトラバースも、すでに雪に埋もれてなんなく歩ける。

雪景色

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これまでとは一気に景色が変わってしまった。

右も左も雪 雪 雪 木々には樹氷が張り付いたままだ。

品丸は、靴が滑るのか少々難儀してる様子。

しばらく行くと、樹林帯の隙間から見えた!

「品丸~! 沼が見えたよ!」 と声をかける。

右手にはっきりと沼が見えるようになって、適当なところから沼に近づく。
(本当は、もう少し先にちゃんと入り口があるのだが、数年前宮兄さんと来た時も、適当に突っ込んでいったんだな)

雪に埋まる沼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


10時50分 真簾沼に到着。

湖面はすでに凍っており、沼の周りにある岩も雪に埋もれている。

真簾沼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ~~~なんという静寂なんだろう。
写真に写っているのは、あとから来た男性。 何を思って沼を眺めているのでしょう?

な~んて思っていたら、同行者となにやら薄氷遊び。

まだそれほどしっかり凍っていないのか、みしみしと軋む音が私たちのところまで聞こえてきた。

薄氷で遊ぶ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

氷の上を歩いてるヤラセ写真撮影中。

後から聞いたら スリル満点だったらしい・・・。

音が聞こえそう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


弱い風に揺れる枝の音さえも聞こえてきそうな静けさが漂ってました。

15分ほど沼を眺めながら佇む。

どうする? いまいち乗り気のない品丸をなんとか言い含め、いざ山頂へ・・・。

沼から離れての急斜面で、品丸のテンションは一気にダウンし、
「やっぱり降りるね~~」 「ん。 わかった。

と、ここで品丸と別行動をすることになった。
本来、同行者と別行動するというのは、山ではやっちゃいけないことですが、、、

この天気で山頂に行かない理由が見つからないのだ!許せ品丸!

先ほど沼で遊んでいた男性二人が終始前を歩いてくれるかたちで山頂へ向かうことに。

すぐ前を歩いてくれてた人は、枝の跳ね返りを気にしてくれて、とっても気を使っていただきました。
ありがとうございます。

急斜面を過ぎ、一旦平坦な台地へ。展望台と言われる場所だ。

台地から山頂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


目指す山頂が見える。

しばらくは平坦。。。夏なら笹が覆いかぶさってとっても感じが悪い場所だ。

気持ちいい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも今はこんな感じで気持ちいい♪

白い森

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



私も思わず足を止めてしまったが、前行くお兄さんも足を止めて写真撮ってました。

うわぁ~~~~って声が出ました。

樹氷きらめく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青空に樹氷がキラキラきらめいて・・・

青空に映える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

口開けて空を眺めていたのは言うまでもない。

あとは稜線に上がるための急登。
夏なら岩岩の場所だけど、今日は雪に埋もれてる。
ただし、、隙間も隠れているのでちょっと注意が必要。 おまけに、雪の下はカチンコチンの氷ですから。

最後のジグをきって稜線へ。 ふぅ~~~!!

稜線から

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

稜線から街の方を見ると、、冬と秋の差がはっきり。。。

別世界のようだった。 宮兄さんと来た時だってこんな風景じゃなかったような。

狭薄岳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

振り返ると、木々の隙間から狭薄岳。

気持ちよすぎて顔がニヤニヤしてるのがわかるんですねぇ~。

張り付く樹氷

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風がなく穏やかなので、もう昼近いのに樹氷がそのまま残ってます。

逸る思い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


先行者から少し遅れをとって、ちょっとだけ1人の時間を楽しむ私であった。

最後の登りで、先頭の人がちょとてこずり、、それでもなんだかんだ言いながら山頂へ。

11時55分 空沼岳山頂 到着。

山頂には、真簾沼のところで追い抜いていった若者が1人。

なだらかに漁岳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

漁岳の上にはちょっと雲がかかってるみたい。

支笏湖方面

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

支笏湖 恵庭岳 風不死岳… うはぁ~~~絶景じゃ!

あいにく、羊蹄山は雲の中だった。 でもこれだけ見れれば充分よ。

ほんとは、もっと先まで言って空沼を見ようと思ったのですが、時間もないことなので断念。

山頂標識がかわいくなってました

山頂だよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつもの岩にはさまっていたので、あっさり抜いてハンディにしてみました。

先行してた男性二人は 「あ~~抜いちゃった!」って びっくりしてましたけど。

お2人さんの写真もパチリ。

とりあえず、お腹がすいてるので昼ごはん。

パンとコーヒーだ。

あ・・・お湯、私が持ってるから品 コーヒー飲めないや。
暖かいものがないなぁ~。 小屋でストーブ焚いてるなら温まってるかなぁ~、、
それともまた何も食べてないのかなぁ~??

品丸のことは気にしながらも、この絶景はとっても魅力的でして、、

里は秋 山は冬

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

眼下に万計山荘の赤い屋根が見える。

お、、、煙突から煙が出てる・・・・ということは、少なくとも寒い思いはしてないんだな。とちょっと安心する。

狭薄の奥に無意根山

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おのおのカップラーメンを食べたり、煙草吸ったりくつろいでいた。

狭薄岳のとんがり、、やっぱいいね~。 また行きたいなぁ~。
その後には、無意根山 喜茂別岳か?

まだまだゆっくりしたい気持ちを振り切って、下山することに。12時15分。

ちょうど、車に同乗してくれたご夫婦が上がってきた。
品丸のことを聞くと、沼を過ぎて急斜面のところで会ったという。ふむ…。

皆さん、ごゆっくり・・・。結構猛ダッシュで下り始めたんだな。

左奥には手稲山

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


急いでいる割には、しっかり写真を撮る私であった。

どこを見ても・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


1人でも山頂に行っておいでと言ってくれた品丸に感謝しながら、下山を急ぐ。

最低コルまでの急斜面、、転びそうになりながらもなんとかクリア。
夏も嫌だが、この上りかえしがやっぱり苦しい・・・。

樹氷のトンネル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さながら樹氷のトンネルだ。

沼への急斜面前に再び山頂を振り返る。 ありがとう空沼岳。

先行して下山してった長靴3人組のおっさんたち…
尻滑りでもしたのかと思うくらい、斜面に段差がないんですけど。

いやぁ~~すべるぅ~~。。

樹間越しに真簾沼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでもふと目をあげると真簾沼が見えた。

今度この景色を見るのはいつだろう?

そんなことを考えながら下山を急いだ。

万計山荘には13時5分着。 ん??? 品丸の気配はなし・・・。

小滝のトラバース部分は、完全に凍っていて登りよりも危険度が増していた。
急いだものだからアイゼン付けるの忘れたし!

ちょ~~~ビビリながら何とか通過。
安全な場所で軽アイゼンをつけることに。 あちこち凍ったままだからね。

ノンストップで降りる、降りる、、降りる、、。
(途中、危険がなくなったところでアイゼンをはずした)

駐車場の車が見えてきて…
あれ? 長靴のおじさん3人組みだ~~。品丸は???

とりあえず 14時15分 下山完了でっす。

いやぁ~~この時期の空沼岳… いいよ~

とはいえ、今回はしっかり踏み後がついていたから楽させてもらったけど、、
ガスったり天候不順の時はやめたほうがいいですね。

ところで品丸は何処へ~??

初冬の空沼岳☆前編5

<はじまり>

品丸が仕事を兼ねて札幌まで来るのを聞いて、私もここぞとばかりに連休をもらいました。

どこに行こうかと考えた結果、久しく訪れていなかった空沼岳に決めたのだ。

この時期(11月)の空沼岳は、今は亡き宮兄さんと来たことがある。
全面結氷した真簾沼があまりにもきれいで感激した思い出がある。

品丸があまり調子よくなさそうだったので、まぁ~行けるとこまで・・・という曖昧な計画を立てたのでした。

ちなみに、この時期、公共交通機関を使うとちょっと過酷だ。
採石所のある登山口バス停までは行かず、ふたつ手前の「空沼二股」まで。
そこからは、登山口まで30~40分ほどかかるのだ。
ウオーミングアップにちょうどいいと言えばそれまでだけど、登りはじめの時間が遅くなることは否めない。

夜も明けきらない5時前起床。6時チョイすぎの地下鉄乗って…南北線真駒内駅から7時15分のバスに乗った。

なにやら私の住んでる区よりも、真駒内はずっと寒かった。

20分少々で空沼二股に到着。そこから歩く。
採石場からと向かうダンプーカーが、頻繁に私たちの横を通り過ぎる。

それにしても寒い! 歩いてるのに暖かくならないじゃないか!

それもそのはず・・・行く手を見ると目指す山が・・・

目指す山

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひゃ~~~~白いよ~~~!!

足元を見ると、泥の水溜りは凍っており、道路脇の笹には霜が降りてた。

霜の華

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝日を浴びた霜の華。

採石場を通り過ぎたところで一台の車が停まった。

「空沼岳に登るんですよね? 乗って行きませんか?」と声を掛けてくれたのだ。

ラッキーーー!! 行きからそんな声をかけてもらったのは始めてだった。
7~8年ぶりに登る若いご夫婦さんの車でした。
ヒーターで充分温まった車の中は、それはそれは天国。

先行して入ってる人がいるのかどうか気になっていたようだ。
あまり多いと車停められないからね。

私 「この時期、この山に登ろうなんて物好き居ないんじゃないですか?」

ご主人 「いやいや、、ここに居るじゃないですか。4人も…まだいますよきっと(笑)」

なんて話しているうちに登山口到着。 先行して3台あったかな?
「後から追いかけて行きますね~」と奥さん。

お礼を言って、準備をしていざ!

       空沼岳(そらぬまだけ) (1251M)  ~前編~

8時13分 出発

登山口

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



植物が枯れてるせいか、登山口の周りがやけにこざっぱりしてるのは気のせいだろうか?
先ほど見た山の様子からは予想もしなかったくらい、登山道に雪がない。

地面は凍れてしまって固くなり、とっても歩きやすいのだ。
道脇には、良く見ると霜柱が…サクっと軽く踏んでみる。

ガラスのような霜柱

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ガラス細工のような霜柱だ。 いやいや、、やっぱり春雨かい?

夏のように笹が覆いかぶさることもなく、快適♪ 快適♪

苔も

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

倒木の上の苔にも霜が降りてる。
水滴もそのまま凍ってしまってるようだった。

巨大ちくわ青海苔揚げ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんか巨大なちくわ青海苔揚げって感じ。(←食べ物にしか例えが浮ばない2人だった・・・)

霰のような雪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕べ降ったのか、霰のような雪が残る。 茶枯れた葉っぱが和の器のようだった。

虫も飛んでなく、時折射す日差しが暖かく、見上げると青い空が広がってる。
とても気持ちのいい山歩きだ。

時々、小さな氷が張ってあるものの、さほど緊張するほどでもない。
だからと言って気を抜くと ツルっと滑ってしまうからやっかいだ。

登るにつれて、小さな沢状の登山道が出てくる。
当然、そこはこんな状態です。

氷結した登山道

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

脇を歩いていくのですが、このあたりは結構緊張しましたねぇ~。

緩やかな登山道から、少し急登が出てくるとそろそろ渡渉地点が近くなる。

品丸も慎重に慎重に登ってくる。 とりあえず、中途半端に足置かないでよぉ~。

およそ1時間半で渡渉地点到着。 ふぅ~

渡渉地点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏ならすっと涼しくなる場所だけど、この時期はただただ冷えるだけ。寒い!

ささっと渡りますよぉ~。
橋の上にうっすら残る雪がなんとも嫌らしい感じだ。

あせらずゆっくり進み、、、どれ品丸はビビってるのかな?と
振り返ったら真後ろに居てビックリ

残りの橋をささっと渡り終えると、今度はさすがにビビっていたようだ。
2本目の橋は、板がちょっとナナメっているのだ。 

ビビル品丸

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沢を渡ってしばらく行くと、右手に青沼が見えた。
登山道から離れて側まで行けるけど、そこまでして見たいものでもない。

品丸は 「青沼君、久しぶり~~」とわけわからんことを言ってるし…。

ま、夏時期はヤブかきわけて行くことになるので、秋とか春先限定でしょうね。

再び沢の音が聞こえてくると、万計沼も近い。

この滝を越えると・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この滝の右側の斜面を登って行くのだが、本日の唯一の難所でしたね。
足場が全部凍っているので、ちょーーーびびりながら登って行きました。
滑って転んで、下手すりゃ見えてる沢にドボンしかねない。

夏なら涼しいだろうけど、今それやっちゃったら命取りだよね。

日が当らないこの場所は、他のところと違ってヒンヤリして寒さを感じるくらいだ。

慎重に斜面を登って行き、いよいよ見えてきた・・・

明るい行く手

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日が射してるのを見るだけで、うれしくなりますね。

谷あいを抜け沼の脇に出た途端、日差しがポカポカと暖かく緊張の糸がほぐれました。

万計山荘

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


静かなたたずまいの万計山荘。 

山中の小屋っていうのは、絶大な安心感を与えるね。
今日はなにやら男性二人が居ましたよ。
あとから知ることになるが、前日の夜(11時)に入って宴会してたそうです。

宴会云々じゃなくて、よく夜の11時に登ろうと思うよなぁ~~。

万計沼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポカポカの日差しが ほんとに気持ちよかった。

10時5分 万計沼到着。

トイレと軽くパンをひとつ食べる。 あーーーー腹減った 

それにしてもいい天気だぁ~~。 さて、、どこまで行こうか…。

帰りのバス時間も気になるところだ。 まずは先へ急ごう。

樽前山の花5

樽前山に咲いてた花たちを紹介しましょう。

オニノヤガラ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オニノヤガラ (ラン科) 

花というか・・・まだ咲いてないんでしょうね。きっと。
イワブクロだけを見に来てたおばちゃんが「イチヤクソウの仲間でしょ?」と
言ってましたが、違いますから!
いつもは私が突っ込むんですが、、今日はツレが突っ込んでました。

樹林帯の中に一株と、樹林帯を抜けた樽前ガーデンと言われる場所にも一株。
こちらは根こそぎ抜かれた状態で、塊状の茎がありましたよ。
ナラタケ菌と共生(寄生)するんですね。ということは、、ナラタケも生えるってこと?

シラタマノキ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シラタマノキ (ツツジ科)

秋になるとメンソールの匂いがする実をつけるシラタマノキ。
花もその匂いがしてました。 結構咲いているんですが、上手に撮れたのはこれだけ。

タルマイソウ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イワブクロ 別名タルマイソウ (ゴマノハグサ科)

シオガマとかと同じ仲間なんだね。
もっと濃い紫色と思っていたんだけど、、なんとなく薄紫だよね。
大雪の北海岳にあるようにシロバナってほどでもないし・・・。
他の場所ではイワブクロでも、樽前山ではタルマイソウの方がいいね。
あの花数は圧巻だよ。

ウラジロタデ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウラジロタデ (タデ科)

小さな星型(5弁)の花と淡いピンク色になってるのは実が出来始めてるもの。
肝心の葉っぱが写ってないんですが、ヒメイワダテとは明らかに大きさが違っていたのでウラジロタデにしてみました。
図鑑の撮影地も樽前山だし〜。

モウセンゴケ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モウセンゴケ (モウセンゴケ科)

花と言いたいところだけど、これは全て葉っぱなのね。葉身というやつ。
赤いウニのトゲみたいのは線毛。 粘々の液で小虫をつかまえて食べちゃうんだから。

モウセンゴケ蕾

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

別個体。 岩場にさくモウセンゴケ。
街灯みたいにすくっと立ち上がってるのが花序。 ん〜〜〜花見たかったなぁ。
一輪ぐらい咲いてないかと探してみたんですが、、見つかりませんでした。

コメバツガザクラ結実

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメバツガザクラ (ツツジ科)

花が終わってすでに実をつけてます。 花の命はあっという間だね。

イソツツジ 残花

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イソツツジ (ツツジ科) 

すっかり花を落としちゃって僅か一輪だけが残ってました。

マルバシモツケ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マルバシモツケ (バラ科)

マルバというほど葉っぱが丸くないんですよね〜。

マルバシモツケの変種?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは変種? エゾノシロバナシモツケというほど 葉っぱが尖ってないんですよ。

シモツケ類は同定が難しいです。

花期的には、イソツツジ同様でもう少し早め。

ヒメスゲ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒメスゲ (カヤツリグサ科) だと思う・・・。

奇跡の一枚。 

マツの子?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マツの幼木?

ちょっと面白かったので撮ってみました。

ミヤマホツツジ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミヤマホツツジ (ツツジ科)

花柱が象の鼻みたいに曲がってるのが特徴ですね。

ノギラン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノギラン (ユリ科)

ランと名がつくけどユリ科だった。
今でもそうだけど、秋になると葉っぱがきれいなオレンジ色になるよね。
花は…残念ながらまだ先みたい。 実は今回の目的はこの花だったんですよ。

イワギキョウ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イワギキョウ (キキョウ科)

虫まで一緒におさまってました。
展望台のあるコースの方がたくさん咲いてました。

キキョウってなんだか可憐で健気って感じですよね〜。

私もこうありたい・・・・ムリムリ

と、私のことはさておき、、一週間前の話しなんで、今頃はまた咲いてる花も違うんでしょうね。
山頂の虫が嫌な人は、風不死コースの手前までだけでも充分花を楽しめるかと。

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