花の名前を調べるため図鑑をめくっていると、ついつい気になってしまう花が出てくることがある。
特に、「緑やクリーム色の花」の項目にそれが多い。
エゾノチャルメルソウ、チシマゼキショウ、ツクモグサ等々・・・
その名前も面白いけど、形状もなんとも独特でいつの間にか目に焼きついてしまってる花。
そのひとつがこの花でした。
高山帯に5月とか6月に咲く花や、固有種などは、その時期その場所に狙って行かないと見れないのでそれなりの心の準備があるけど、
普通に「山地の樹林下」とかで生えてる花は、それほど気合も入ってないせいか、それを見つけたときは宝物を見つけたように嬉しくなってしまう。
ふっと目に飛び込んできた花。
一瞬「ん?」と思いながらも一、二歩通り過ぎてしまい、、「もしかして…」とまた戻って確認した花でした。
この一、二歩の間に記憶のページがパラパラとめくられて、「もしかして…」となるわけです。
アケボノシュスラン (ラン科) 漢字表記は 「曙繻子蘭」
名前の由来は、葉っぱの様子が織物の繻子に似てるから。 とある。
繻子ってなんぞや?
Kotobankによると・・・引用
朱子とも書く。織物の三原組織の一つ(織物組織)で,この織り方による織物の総称。英語では絹製のものをサテンsatin,綿の場合はサティーンsateenと呼ぶ。経(たて)糸または緯(よこ)糸が表面に長く浮いて,一方向に渡っているように見え,浮いている方向により経繻子(表繻子),緯繻子(裏繻子)という。
引用終わり
ほぉ〜。 さしずめ、経繻子なのかな?
残念ながら、花はまだぎゅっと固く閉じたままだった。
こちらは、少し花がピンクがかってる個体。
花の蕾が鳥の嘴みたいで、開くとヒナが親鳥に餌をねだってるように見えるのだとか。
あ〜開花したときも見たかったですね。
周りをよく見ると、一株 二株ではなく 結構な数の個体が咲いてました。
花の季節の終わりを告げる花なんだそうです。
たしかに…。もうこれから咲く花もないですもんね。
なんだか、寂しいですねぇ〜。
このところの札幌は雨が降ることが多い。
まさに、ひと雨ごとに秋が近づいてる感じがします。
夏の疲れも出やすい時期です。風邪などひかないように・・・・。