さくさく山日記

ランニング、時々山行記と自然の中で見たこと感じたことを綴ります。その他、日々戯言的なことも・・・

大雪山2019年

大雪山プチ縦走(8)

8月28日 高根が原の散歩から白雲避難小屋に戻り、銀泉台へと下る。

朝の天気はどこへやら・・・濃いガスと強風である。 雨じゃないからまだいいか?
小屋から稜線に上がる登りで一汗かかされることは知っているので、
この時点ではまだカッパは着用せず。

さらば白雲小屋

白雲避難小屋よ。 お世話になりました。

と、、歩き始めてふと足元を見ると・・・・

クモマユキノシタ

おおおおお!!! クモマユキノシタ!

花が終わってるのはたくさん見たけど、まさか咲いてるのがあるとは思わなんだ!
つうか、こんなに近くに咲いてたんかーーーーい^_^;

チシマクモマグサと並んで私の好きな花のひとつだ。
え? 舌噛みそうだって? 噛んでください(笑)

天気はこんなだけど・・・(想定内だけどね)テンションはちょっと上がり気味。

チングルマ

こんな天気にも懸命に咲いてるチングルマに感謝。

あの、、だいぶきれいに撮れてますが、すっごい風だったんですよ。

チシマツガザクラ

稜線のチシマツガザクラは水滴でいっぱいだ!

シロサマニヨモギ

シロサマニヨモギも水滴が・・・。
大仏さんの頭みたいになっている。

稜線に上がるとますます風当りが強い。 当たり前だけど・・・。

10時40分 白雲分岐 到着。

ここでいよいよカッパを着こむ。
霧が風に飛ばされて霧雨状態だ。気温がそれほど低くないのが救いかもしれない。

10分ほどダラダラ準備をして、まずは赤岳に向けて出発。

スマホをポケットに、カメラはカッパの前ファスナーを半開けしてぶらさげた。

足元の石に黄色いペンキ。 時折出てくる支柱・・・前からあったっけ?
平坦でどこでも歩けそうなので、ガスってる時はこれくらいじゃないと不安である。
とにもかくにも、360度真っ白け。
稜線の花たち、、と言ってもすでに終わってるものばかりだけど、、気持ち的に
写真撮ってる場合じゃないぞって感じです。(^_^;)

でもでも、、見つけてしまうのであった。
というか、呼ばれた感じよ。 マジで。 「ここに居るわよ!」って。

リンネソウ

OH!!My God!! なんてことだろう! こんなところで会えるなんて!

しかもこんな時期にこんな状態で!

リンネソウ である。

今までの山行でも、武華山で見たっきりの花だ。
尾瀬では笠ヶ岳を越えてみなかみに行くルートの途中で咲いているらしい。
至仏山の稜線にも咲いてるという噂だけど、、見たことないんだなぁ。

めちゃくちゃウレシイのだけど、小さいし揺れるし、、この一枚を撮るために何枚撮ったことか・・・。
「また会いましょう」と言って別れてきました。

ますます風が強くなる。

ぼんやり

うすらぼんやり赤岳山頂の大岩が見えてきた。
黄色ペンキがくっきり見えますね。

赤岳山頂

11時20分 赤岳山頂 2078メートル 到着。

激しい風で立ってるのがやっとでした。(>_<)

カメラは首からぶら下げているので、まだなんとかなりました。
スマホで撮ろうと思ってポケットから出して標識に向けていたら、突風でスマホが手から滑りました。
おお〜〜〜〜!!あぶね!!
自分でも信じられないくらいの反射神経でした。(笑)
地面に落とさずキャッチ! 冷汗が出たよ。まったく。

諸般の事情があって、カメラで撮って、スマホでも撮って、、なんて回りくどいことをしていたのですが、
今朝の高根が原散歩で、「スマホでちょちょいと撮ってちゃダメだ」と思った次第です。
この素晴らしい大雪山をスマホで簡単に・・・なんて失礼なんではないか?
途中からカメラのみにして、時系列のための標識だけとかを撮っていた。
でも、、景色撮るとカメラよりもきれいに撮れるんだよね〜。( ˘ω˘ ) 悩ましい。

登頂写真のみですぐに下山路へ。

ごろんごろん

大きな岩ごろなのは覚悟していたが、こんなんだったっけ?

風が強くて煽られるわで、だいぶ緊張したなぁ〜。
でもね、、変なアドレナリンが出てたのか、すごく楽しかったさ。

兎とトウチ

左右を見ればこうやって花たちが咲いている。 タカネトウチソウとエゾウサギギク。

昨年の大雨で土砂が流出して植物体の土壌も流されているようでした。
たぶん、土砂が流れてしまってゴロゴロの岩が目立ったのか、一緒に動いてしまったか・・・。

エゾウサギギク

エゾウサギギクが健気に咲いてます。

悪天候の時こそ、花たちに癒されるって本当だなぁ。

ウメバチソウ

空に向かってウメバチソウが咲いてます。

下の方には蕾もあるね。 まだこれから咲く余地があるってことだ。

エゾヒメクワガタ

エゾヒメクワガタ 群落。

ミヤマキンバイ

ミヤマキンバイは葉っぱの毛にたくさん水滴をつけている。

アオノツガザクラ

アオノツガザクラ  

どの花たちも生き生きしてるようだ。

水滴に包まれて

エゾウサギギク 蕾。  水滴に包まれています。

チシマアザミ群落

チシマアザミの群落。

見事に真っ白でしょ? 風が吹いても吹いても霧が取れない状態でした。

タカネトウチソウ群落

タカネトウチソウの群落。 

谷間を挟んで右も左もタカネトウチソウで真っ白でした。

出来立てほやほや

真新しい木道が!
木くずがたくさん落ちていたから何かと思ったら。

尾瀬の木道に比べたら随分簡素な感じだけど、この方が自然に与えるダメージが
少なくていいよね。
ドロドロの場所だったからすごく歩きやすいや。
とは言え、、濡れた木道は滑るので気を付けないと(笑)

コケモモの実

コケモモの実 

このあたりはハイマツに囲まれてちょっと気持ち悪い場所だ。
大きな声で「失礼しますよ〜〜」と。 もちろんクマさんに対しての敬意。

監視塔

あれに見えるは・・・監視塔の建物だっけ?

写真だとハイマツが激しく揺れてるのがわからないよね〜。
ガスは薄くなってきたけど、えっらい風だったんだよ。

12時30分 コマクサ平に到着。
とは言え、こんな風通しのいいところで休むこともなく・・・単なる通過点である。

コマクサ平を過ぎたあたりから、ガスが時折薄くなったりもした。
もしかして晴れたりする?と期待させるような青空もチラっと見えたりもした。

ハイオトギリ

ハイオトギリ

きれいに咲き揃ってる株があった。 

ヨツバシオガマ

ヨツバシオガマ

こうやってまじまじ見ると、やっぱり礼文島のレブンシオガマはでかいわ。

ソラムキアオノツガザクラ

ソラムキアオノツガザクラ

ほんとに全部空向きだ!!

花と結実

ハイオトギリ 花と実 赤い実は熟して食べられそうだった。

淡い期待は裏切られ、ガスが小雨に変わってきた。
いよいよ降るのか〜。(>_<)

美人姉妹

ウメバチソウの美人姉妹。

ほんとにきれいだと思いませんか?

隙間から

岩の隙間からチシマクモマグサ。 なんという根性なんだ!

岩と岩の間にたくさん咲いていました。 遠目に確認。

第二花園を13時 通過。

どんどん雨がひどくなってきた。

まいったなぁ〜〜。バス時間まではだいぶあるぞ〜。
まあ、、でも最悪傘もあるし、登山口のトイレは広いし屋根もあるなぁ〜。
この先を少し案じながらの下山である。

突然足元で何か動いた!

エゾアカガエル

エゾアカガエル

びっくりしたなぁ〜もぉ〜。 
「こっちのセリフだ!」ってカエルに言われそうです。

第一花園

尾瀬にいる間も「雨女」と異名を持つくらい今シーズン前半は休みと言う休みが雨にたたられていた。
なので、カッパを着る回数も当然増える。
メンテナンスもなにもあったもんじゃなかった。
当然と言えば当然なんだけど、雨水が、、弾かないんですけど (T_T)
ゴアテックスなのにシミテックスになってしまってる。
そして、この雨かい!

入山した時の雨は、準備してる時が一番激しくて実際にはそれほ雨に当たっていない。
今回は気温が高いせいで、意外と汗もかいてるんだな。

第一花園を過ぎるころにはどんどん雨が激しくなってきた。
雨が地面で跳ね返ってくるほどだ。
トラバースを過ぎればあとは延々下るだけ。

登山口

13時36分 銀泉台登山口に着いた。

バス停まではまだもう少し林道を歩かなければならない。
ふぅ〜〜〜。やれやれだ。

13時45分 トイレのある登山口までやってきた。
バスは15時30分である。 はぁ〜〜、、、まいったなぁ。

と、一台の車がちょうど出て行くところだった。
心の中で「乗っけてくれないかなぁ〜」なんて思ったけど甘かった。(笑)

でもですよ。車がちょうど私の横に来て、中から女性が・・
あれ?この人見たことある。。。 確か一昨日黒岳石室に居た人だ。

「管理棟の入下山届を書く場所(風除室)が開いてるので、そこで休んでいいですよ」と言ってくれた。
鍵は開いてるとのこと。上川森林管理署の方かな?

ありがたく使わせてもらうことにした。

風除室

雨宿りの図。

ポットのお湯でコーヒーと残っていた行動食を食べる。
屋根があるっていいね。風もしのげるし。 感謝感謝である。
人心地ついてまったり。

待望のバスが来た。

だいぶ激しい雨だったけど・・・この銀泉台線の林道って、雨がひどい時は通行止めになるんだよね。
このくらいの雨は平気なんだろうか?
うっかりバスも運休ってことになったら歩いて層雲峡まで行くのかい?
そんなことを考えながらバスに乗り込んだ。

15時30分 銀泉台出発

層雲峡に着いても雨だった。 もうどんな雨でも平気です。(笑)
ここで悩んだ。 二日入ってない風呂に入るのか、腹が減ってるのでラーメンにするのか?

あなたならどうします?

私は当然、、女ですから、、黒岳の湯だ!
と、思うでしょうが、のれんをくぐったのは「登山軒」ラーメン屋さんでした(笑)

お風呂に入っても再び濡れた服を着なくちゃならなかったし、、それよりは腹ごしらえだ。
で、席に着いて「塩野菜ラーメン」と注文してお手洗いへ。

店員さんに「おひとつですか?」と。 はて??

山から誰か連れて来たのか??

層雲峡

というわけで、ラーメンでお腹を満たし、体も温まり、17時30分の旭川行きのバスに乗った。

このあとはやたらと順調。20時ちょうどのJRにて札幌へ。
家に着いたのは22時過ぎでした。

雨に始まり雨に終わった大雪山二泊三日のプチ縦走は無事終了した。
大雪山 やっぱり最高!


大雪山プチ縦走(7)

8月28日 白雲小屋を出て高根が原を散歩に出た。

三笠分岐あたりまで行ったところで、トムラウシ山方向からガスが迫って来たので
戻ることにした。

とは言え、往路で見なかったものを復路で見たりと、なかなかそそくさと戻れるものではありません。
これだから花好きはやっかいなのです。

シロサマニヨモギ

シロサマニヨモギ

こういう砂礫の場所に咲いてます。 黄色ペンキが見えますね。
背景を見るとわかるように、あっという間にガスに追いつかれてしまいました。

ウラシマツツジ

ウラシマツツジの紅葉はもう少し先かな。

風があるのでガスがすっと抜けることもある。
そうすると光が当たってきれいです。

霧の中

崖斜面のエゾウサギギク

白いガスの中でもよく見えますね〜。

リシリリンドウ

リシリリンドウ

この複雑な花の形ってなんなんだろう。

ウスユキトウヒレン

ウスユキトウヒレンの群落

と言っても花はすでに終わってます。

まだ咲いてた

一株だけなんとか花を保っていた。

葉っぱの裏が白いとユキバトウヒレンなのだけど・・・

ガスガスの中、草むらからガサゴソと音がする。
こういう時って、小さな音なんだけどすごーーく大きく聞こえてしまいビビる。
なんたって往路でヒグマのウンチ踏んじゃったから!(笑)

立ち食い

いや〜ん。 シマリスじゃん。 立ち食いはお行儀悪いよ。

もぐもぐ

だいぶズームしてみました。

小さな足でちゃんとハイマツの枝に乗っかって両手(両前足)で挟んでもぐもぐタイム。
冬眠前の食い貯めか。

北海道にはエゾリスとシマリスがいるけど、エゾリスは冬眠せず越冬。
シマリスは冬眠。 お目覚めした順番にメスをゲット出来るという早起きは三文の徳を地でいっている。

メアカンキンバイ

メアカンキンバイ  咲いてるなんと思ってもみなかった。

というか往路では気がついていないのだ。
キンバイ系の黄色い花は同定が難しいけど、これは割と特徴あるよね。
葉が少し白っぽくて形が単純。

ウラシマツツジの実

ウラシマツツジの実  輝いてるね。

ウラシマツツジは葉の紅葉で認知度があるけど、花もかわいいんですよ。
咲く時期が早春なだけあって、なかなかハイキング気分では見れない。
私はこの花に会いたくて行きましたよ。
そう・・・花は見に行くものではなく会いに行くものかな。

ダイセツヒトリガの幼虫

およよ! 毛虫だ。 チシマツガザクラの実をむしゃむしゃ食べてる?

たぶん、、、ダイセツヒトリガの幼虫かと。 自信ないな〜。
無事の越冬を祈る!

ミヤマエゾクロウスゴ

ミヤマエゾクロウスゴ

これは顕著に葉っぱが丸いね。

エゾウサギギク

崖下にエゾウサギギクの群落。
花の周りに踏み跡が・・・
写真を撮りに行ったりして歩いたあとかな?
なんだか悲しくなるなぁ〜。

タカネトウチソウ

タカネトウチソウ

こちらの登山道も二重になってる。
本来右側の一本だったはず。
雨裂や侵食でどんどん掘れていって地面がどろどろになってくると
それを避けて歩きやすい植物帯を歩いた結果だ。

登山靴やスパッツは洗えばきれいになるけど、
踏まれて崩れた登山道や植物の芽は簡単には戻ってこない。
登山道は多くの人の労力をかけて、、植物の芽は自然の力で回復を待つしかない。
それだって数年単位ではなく数十年、ヘタしたら数百年単位の話だ。
今ある自然がより長く残るように、登山者は考える時が来ているのかもしれないな。

チングルマ

チングルマ  エゾノツガザクラ、ハクサンシャクナゲ
いろんな種類の花たちが生きている。

チシマフウロ

ひときわ赤く紅葉した、花のような植物。

チシマフウロですね。  後ろのひょろっとしたのはイブキトラノオ。
花が咲いてなくても、葉っぱと実の形でなんとなく想像がつく。
実が出来てる形が、ゲンノショウコと一緒だ。
ゲンノショウコもチシマフウロもフウロソウ科。
ということは、チシマフウロの種も爆ぜるのだろうか?


タカネトウチソウ


ガスってる中で白い花は良く見える。
タカネトウチソウがたくさん咲いていて見守られてるようだった。

シラネニンジン

シラネニンジン   かな?

やっぱりセリ科の花の同定は難しい。
葉っぱが基本なんだけど、ついつい花がメインになってしまう。

エゾイブキトラノオ

エゾイブキトラノオ  白花か?

花が終わりを迎えて色あせてしまったのかな?
小さな花の集合体。 盛花の時はちょっと臭いよ。(笑)

ミヤマアキノキリンソウ

ミヤマアキノキリンソウ

きれいな個体が残っていたので・・・遠景ばっかりじゃかわいそうだ。

ミヤマリンドウ

ミヤマリンドウ

少し花色が薄いかな。
タテヤマリンドウかとも思ったけど、タテヤマリンドウは茎葉が開かないらしい。
似てる花の違いって、なかなか図鑑を見ただけじゃわかり難かったりする。

エゾノツガザクラ

エゾノツガザクラ  果実

これも花

真上から見ると種が見える。

これそのものが花みたいだね。

上向きだ

ソラムキアオノツガザクラ

ひとつ横向いてるのが気になるのだけど・・・
受粉が終わって実になる時に上を向き始めてるのとは違うのか。

かわいい花

またまた面白いものを見つけました。
さて・・・なんでしょうか?  こんな花がありそうですよね。 校章?

チングルマやん

じゃ〜ん! チングルマでした。
まだ飛ばされずに残っていましたね。
というか、こんな色になるんだ〜。初めて知った。

イワギキョウ

イワギキョウ

崩れた斜面に楚々と咲いてました。

ガスガス

時間が過ぎるごとにガスが濃くなってきた。

チングルマのお花畑・・・来年は咲いてる時期に来たいな。

10時 小屋に戻って来た。

白雲小屋15年の管理人さんとしばし談笑。
高山蝶のエキスパートWさんは今年も来ていたのだとか。
ちょうど一週間前くらいだったらしい。 おお〜〜残念。

二階から御役人さんらしき人が降りてきた。
小屋の改修工事の下見のようだった。
現状の話を管理人にあれやこれやと聞いていたが・・・
その中で気になったフレーズが・・・「乾燥室」という言葉だ。
え? 避難小屋なんだし必要なくない? 本州の営業小屋とは違うのだ。
電気だってみなヘッデン持って来れば済むことだし。
電気や燃料を使うことをすればそれだけ自然に負担がかかるような気がするけど。

管理人さんが苦い顔をしていたのが印象的でした。

10分ほど小屋で休み、準備をして出発だ。


大雪山プチ縦走(6)

8月28日 いよいよプチ縦走も今日で最後。 とりあえず晴れていた。

夕べはなかなか寝付けなかった。
なぜ?なぜ?

なんだか妙に暑くて、、、寝袋の中で着ていたものを一枚脱ぎ、、、一枚脱ぎ、、^_^;
ゴロゴロ・・・寝れないとなるとますます寝れない。

夜中にトイレに起きた時には、一面真っ白でトイレに行くにも大変だった。

朝は単独男性のアラームで目覚めた。 目覚めたんだから寝たんだね。(笑)
ところが、当の本人がなかなか起きてこない。なんだか・・・。
ややしばらくして起き出したみたい。誰も起きてこないのでそーーーーっと行動してました。

朝焼けに染まるトムラウシを見たくて外に出た。

美しい朝

燃えるような朝焼けではなかったけど、充分である。
この柔らかい朝暘に照らされた高根が原とトムラウシ山。
これだけで岳人の心は揺さぶられる。 あ〜〜〜そこまで行ってみたい。と・・・

単独男性も感動していた。
見れてよかったと。 話によると下山してから短縮路で新得からトムラウシ山に行こうと思ってるらしい。
気を付けて。

高原温泉の彼女は緑岳経由で帰ったらすぐなのに、わざわざ黒岳に戻ってから帰るとか。
ん。 なんとなく気持ちわかるよ。(笑)

みんな各々自分たちの計画の元、小屋をあとにした。
私は高根が原を少し遊んで行くことにする。 7時スタート。

クモイリンドウ

クモイリンドウさんたち おはよう。

まずは挨拶だ。

ダイセツトリカブト

ダイセツトリカブト 朝日を浴びておはよう。

エゾノミヤマアザミ

エゾノミヤマアザミ  うつむきがちにおはよう。

みんなそっぽ向いてるけど。(笑)

チングルマとミヤマヌカボ

チングルマの花穂とミヤマヌカボかな?

バイケイソウ

おお〜バイケイソウ!! 

エゾウサギギク

かわいいエゾウサギギク。 頭でっかちだね。

ナガバキタアザミ

ナガバキタアザミ 群落

タカネトウチソウ

タカネトウチソウもまだまだ元気だ。

いくらも進まないうちから、花が次々と出てきてテンションは上がりっぱなしだ。

光を捕えたくて、こっちかな? あっちかな? なんてウロウロしていたら、
なにやら足元が柔らかいぞ・・・・

ヒグマのうんち

おお! 羆のウンチを踏んでしまった!(>_<) マジか!!

ちょっと〜〜〜ほやほやなんですけど・・・。 そこらへんに居たのかい?
そういや、今年は大雪山でもクマがとっても出没していたみたい。
ここ白雲避難小屋付近もクマ騒動があったらしい。 管理人さんが話していたっけ。

思わず「失礼します! 少し遊ばせてください!」とあいさつしてみた。

それにしても、鈴不携帯ですから(笑)

アキノキリンソウとコラボ

チングルマとアキノキリンソウのコラボ

エゾウサギギクとコラボ

チングルマとエゾウサギギクのコラボ

バイケイソウ群落

バイケイソウの群落だ!

背景を見てわかる人もいるけど、こうやって雪渓沿いに次々出てくるのだ。

ヨツバシオガマ

ピンク色のヨツバシオガマと後ろの白いのはハクサンボウフウ

花と実

ダイセツトリカブト 花と実のコラボ

実もなかなか凄みのある姿をしてますね。

ミヤマアキノキリンソウ

ミヤマアキノキリンソウ 朝露と光に照らされて

ウメバチソウ

ウメバチソウ  仮雄しべがくっきり!

低木に囲まれて

背の低い灌木の間を通る場所もある。

ピンク色だ

タカネトウチソウ ピンク色は雄しべ

白雲岳と小屋

振り返るともう小屋があんなに小さくなった。雪渓の少し左上にちょこんとあるよ。

トムラウシ山から来た人は、小屋が見えてもうひとふんばり!と頑張れる。
あのちょっと小高い丘に立ってる姿が、尾瀬の東電小屋に少しだけかぶったよなぁ〜。
こうやってみるとスケールがまったく違うけどね。

ニペソツか

雲間からニペソツ山の山頂かな?

晴れてはいるものの、遠くには低い雲が立ち込めて天気が下り坂というのがわかる。

忠別岳も雲の中

ほら、、、忠別岳もちらっと見えるだけでトムラウシは姿を消してしまった。

メアカンキンバイ

メアカンキンバイ 風待ちだ。 種をいっぱい含んでいる。

エゾイワツメクサ

エゾイワツメクサはまだ咲きそうな蕾もあった。

コマクサ

なーーんと! コマクサがきれいな状態で咲いてます。

女王様が待っていてくれたんだから、私はラッキーだ。

チシマゼキショウ

これ、、すごーーーーーく悩んだ。 なんだと思いますか?

チシマゼキショウの実です。 葉っぱを撮っておいてよかった〜〜〜。

ミヤマリンドウ種

ミヤマリンドウの種。 カップ状のところに雨粒が落ちると流れ出すしくみになってる。
これはタテヤマリンドウも同じかと。

チシマツガザクラ

チシマツガザクラ  群落だったんだね。

クロウスゴの実

クロウスゴの実。 白いのもそうかな?

後・旭岳がくっきり

振り返ると後旭岳 旭岳 熊が岳 お鉢の縁が見える。

どんどん雲が押し寄せてくる感じだ。

雲が迫る

8時30分 そろそろ三笠分岐かな? 

目の前にどんどん雲が迫ってくる。 高根が原散策はここまでしよう。
さて、小屋に戻るか!


大雪山プチ縦走(5)

8月27日 黒岳石室を出て、北海岳、白雲岳、小泉岳と歩いて来た。

前日の登り始めが雨だったため、この青空がとてもうれしかった。
そしてこの解放感。
大雪山の良さは、その大きさ広大さにあると思う。
かの大町桂月の言葉。

「富士山に登って 山の大きさを語り 大雪山に登って 山の広さを語れ」

まさにその通りで、一度稜線に上がってしまうと延々と広い台地が続く。
その解放感ったらないよね。 自然の中にぽつんと置かれた感。

そんな解放感に浸りながら緑岳へと歩きます。

エゾハハコヨモギ

エゾハハコヨモギ

地味な花ではあるけど、広い大地に咲く姿は圧巻。

解放感

スゲはまだ紅葉が始まってないので、くすんだ緑色。

枯れて光が当たると黄金色に染まる。

チシマキンレイカ

チシマキンレイカ

花は終わっていてもそのたたずまいでわかっちゃう。

武利岳 武華山

中央に武利岳  その右手には武華山

石狩連峰

石狩連峰

一昨年の大雨でアプローチの林道がダメになって、このあたりの山もかなり遠い山になったみたい。

ニペソツ山 沼の原方面

正面奥はニペソツ山かな?

左の石狩連峰から続く沼の原方面。
沼の原からのアプローチも数年かけてようやく林道が開通したのに、開通したその年に再び豪雨にやられた。

15年ほど前かな?2年ほど在籍した山岳会で、初めての山テント泊が石狩岳縦走だった。
悪名高いネマガリ廊下の笹刈りが行われた翌年のことだったと思う。
石狩岳を越えて沼の原に抜けるというもの。
あの時沼の原から見たトムラウシはとても美しかったなぁ〜。
貴重な山行だったと今でも思ってる。

そんな思いを馳せながらの稜線歩き。

白雲岳と小屋

避難小屋と白雲岳

小屋ちっちゃ!^_^;

緑岳 標高年

緑岳 山頂到着。 2019メートル。 14時30分

何気に標高年だったんですね〜。
ちなみに、来年2020年も標高年になるらしいですよ。 ってか標高が変更になるのか。

標識の後ろは旭岳とか。

ひゃほ〜〜

高根が原の向こうにトムラウシ山 さらに十勝連峰もチラっと・・・。
いや〜〜〜長!
歩いても歩いてもトムラウシ山が近づかなくて、やっぱり遠いなぁ〜って実感したものだ。
また歩けるかな?

高原温泉から登って来た人が男性2人がいた。
この青空にうれしそう。 そりゃ〜うれしいよね。私も嬉しいもん。
写真なんか撮ってあげちゃった。
今って、スマホで自撮りしたりとかするから、人に登頂写真をお願いされることもなくなったよね。
自分も撮ってもらうことがなくなったけど・・・。

その人たちが下山したら山頂独占である。(笑)
風に吹かれて360度をぐるりと見渡す。 あ〜〜来て良かった。 つくづくそう思った。

さてさて、そろそろ小屋に戻るとするか。
帰りは少し戻って鞍部にある板垣分岐から。

イワウメ

イワウメ いっぱい咲いたんだね。

エゾタカネツメクサ

エゾタカネツメクサ

エゾイワツメクサと紛らわしいけど、花の形が違うよ。

チョウノスケソウ

チョウノスケソウ 風待ち。

おじいちゃんみたいだね。

稜線

緩い稜線。 

危険な稜線ではないけど、ひとたび強風が吹くと半端ないよ。
板垣分岐。 左手に下る道がついている。

エゾタカネスミレ 実

向きが悪かった(>_<)

エゾタカネスミレの実だと思う。

エゾツツジ

エゾツツジ   咲いてた姿が想像できる。

イワギキョウ

イワギキョウ

今回チシマギキョウは見ることなかったなぁ〜。

崩れやすい沢地形を下って行く。
足元はあまり良くないので気を付けて。

そこでふっと目にとまったもの。

ホソバイワベンケイ

ホソバイワベンケイ

えーーーー!! 大雪山で初めて見たかも。
というか、この分岐をほぼほぼ歩くことがないよね。

もう結実しているけど、咲くんだね。 咲いてる時も見てみたいなぁ〜。

マルバギシギシ

マルバギシギシにしては大きすぎな・・カラフトダイオウの葉っぱとは形が違うような・・・

ミヤマイ

ミヤマイ

とっても小さいけど、見つけるとうれしくなる。

チシマクモマグサ

そして、、ここにも咲いていた。 チシマクモマグサ。

ほんとに当たり年だね。

ヤンべタップ川上流から

下りきると万年雪の雪渓を渡る。
落ちる心配はないけど、縁が薄くなっていたビビった。

もっと一面に雪渓が残ってる時は赤いペンキとロープが張られている。
ガスってる時に、このルートを使って小屋に行こうとして迷って辿りつけなかった人がいたようだ。
たしかに濃霧って一寸先も見えないからね。 雪渓上だとなおのこと。

渡り切ったところに鮮やかな緑色。


ミズゴケ

ミズゴケである。

水を含んでふかふか〜。 手でそっと押すとじゅわっと水があふれてくる。

分かりづらいかもしれないけど、隙間に水が溜まってる。

50過ぎのおあばさんがミズゴケと遊んでる姿って・・・(笑)

少し登って高根が原の縦走路と合流。

ただいま〜

左が小屋 右がトイレ

もうひと登りして小屋へ戻った。15時30分。
なんだか単なるピークハンター状態ではあったけど、とっても充実。

小屋は私の他に女性1人。 とても男前のきれいな女性。 高原温泉で働いてるとのこと。
他には男性3人。

ピークの時はぎっちぎちになる小屋だけど、今日は広々だ。

遥かなる山

何度見てもこの景色はいい。

夕刻はあっという間にガスってしまい、小屋の中でお食事。
二人組の男性たちは外で食べようと一旦は出て行ったけど、寒くてダメだ〜。と
戻ってきました。

ひとりの男性は、東京から来道。 本当はトムラウシまで縦走したかったらしいのだが
天気がいまひとつなので止めたとのこと。

もう一人の女性が、過去にトムラウシ山から黒岳に抜けたことがあったけど
雨で始まって連日雨だっとか。 雨の記憶しかないって。(笑)

長い日程だと雨はつきものだからね〜。
私もあまりにもひどい天気で、この小屋で停滞したことがあった。

まあ縦走を止めた男性のザックを見る限り、これで縦走するつもりだったのだろうか?
40リットルくらいのザックだったけど・・・。

昨日の黒岳に比べたら全然暖かい夜だった。
むしろ暑いくらい。^_^;
あ〜〜明日は崩れるんだろうなぁ〜、、、そんな予感をさせる暖かさだった。




大雪山プチ縦走(4)

8月27日 白雲岳に登頂

だ〜れも見えないから一人で独占だ!
なんて思っていたら、ロシア人らしき若者が3名ほど岩場の影で昼寝中。
びっくりしたぁ〜〜〜!! ^_^;

昼寝もびっくりだったけど、あまりにも軽装でさらにびっくりだわ。
手ぶら?? 荷物が見当たらないけど・・・。

さておき、、、久しぶりに白雲岳の山頂である。

お鉢方向

お鉢方向を見る。

左のギザギザは熊ヶ岳かな? 右は、、北鎮岳でしょうか。

雲がもくもくわいてくるけど、、天気は持ちそうである。

トムラウシ方向はなかなか雲がとれてくれず、、20分ほど粘るも諦めた。

隙間から烏帽子

岩の稜線の隙間から烏帽子岳が特徴的な姿を見せてくれた。

慎重に大岩の下り。
人の歩いたところがいいのだろうけど、そうでもない時がある。
足の長さだったり、自分には苦手な方向だったり・・・^_^;
いつもここの下りは苦手だ。

下りきってしまえば再びクレーターの縁。
草地に何か動くものが・・・

目をつぶる

シマリスだ!

冬眠前のお食事中かな。 ちゃんと前足で抱えているね。(笑)
何気に目をつぶっている。 味わっているのだろうか?

背中

背中を向けました。 なかなかいいシルエットですなぁ〜。 ちょっとメタボか?

もぐもぐ

背を伸ばしてもぐもぐ・・・もぐもぐタイムだ。

両手(前足)でちゃんとはさめてる?

食うね

なんだか匂いを嗅いでるみたいですね。

しばらくウロウロしてましたが、ひょいひょいと・・・

孤高のリス

孤高のリスへと変貌。

何を思っているのだろう。

仲良く並んで

手前から烏帽子岳  黒岳  桂月岳  凌雲岳  きれいに並んでるね。

ハシブトガラス

なんと! 

この大雪山にもハシブトガラスだ。 まぁ〜登山者の残した食べ物とか漁るのかな〜。
ゴミは完全に持ち帰りましょう。
白雲の分岐にあるベンチの下には、ビールの缶だとかお菓子の袋なんかが捨てられてます。
空き缶なんて、持ってきた重さを考えたら軽いのになんで捨てちゃうのかね。

13時20分に分岐に戻ってきた。
さて、まだまだ時間はたっぷりあるので、緑岳方面へ行こうと思います。

リシリリンドウ

リシリリンドウ めっけ!

少しだけ口開けてる。

クモイリンドウ

クモイリンドウ 葯を付けた雄蕊が花弁と同じように黒い!

何故こんな色になるのだろう?
花のなにかしらの戦略なのかな?

ホソバウルップソウ

ホソバウルップソウ  と言いたいところだが、すでに花は終わって結実。

ウスユキトウヒレン

ウスユキトウヒレン

これも蕊が黒いね。

地平線

気持ちいい青空だ〜〜〜!!

登山者は皆無といっていいくらいいない。
8月末の山なんてどこもこんなんかな〜。

赤岳への分岐を右に折れてしばらく進むと・・・

小泉岳

小泉岳 山頂 2158メートル 13時40分

こんな立派な標識いつできたのだろう?
何気にここのルートって歩いたことあったっけ?
あるとすれば10年以上前のような気もする。

緑岳はまだ先です。

トムラウシから十勝岳方面

トムラウシが見えてきた。 おまけに十勝連峰まで!

少しもやっとしてるけど、稜線歩きは気持ちいい。

ひろ〜い

細く登山道が見えますね。

石狩連峰方向もよく見えていた。

ヒメイワタデ

ヒメイワタデ  北海岳の近くにあったのよりは少し紅葉が進んでいました。

リシリリンドウ

リシリリンドウ  しつこい? 

ウルップソウ群落

ホソバウルップソウ 群落

花はないけど、これが全部咲いていたかと思うとすごいよね。
あ〜〜〜見たかったなぁ〜〜。

チョウノスケソウ綿毛

チョウノスケソウもすでに綿毛  風待ちですね。

もしゃ

綿毛もまだ開いてないものがあった。 お風呂上りでタオルで頭巻いてるみたい。

レブンサイコ

レブンサイコ 結実 赤く紅葉していた。

イワウメ

花っぽいけどもう結実 イワウメ

エゾイワツメクサ

エゾイワツメクサ  花と結実したものが並んでいました。

ムカゴトラノオ

ムカゴトラノオ  

自分言うのもなんだけど、、よく見つけるよなぁ〜。(*^^)v

これで花期だったら一日二日じゃ足りないよ。
そんなこんなでまだ緑岳にも到達しませんの。(笑)


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